今日、小さな会社が倒産した。
目指す方向性の違いで設立メンバーだった私は2年目でその会社を辞めたが、社長の独自性や先見性には一目置くものがあり会社を辞した後も期待して見守っていた。 業績も順調に推移して世間からも認められるようになった。 企画開発から営業や現場まで全てに力を発揮する社長の影響力は大きかった。
しかし皮肉にもそれが今日の結果となった。社長一人が頑張ったが、人を育てていなかった。部下も社長にオンブにダッコで依存状態であった。「会社が順調であればあるほど部下の依存度は進み、変化に対応する力を失った」と、社長は倒産に至る話をしてくれた。
会社を維持存続させるにはトップ自らも力を発揮しつつ、同時に後継者を育てる必要があった。時には辛苦を与え時には喜びを分かち合いながら様々な現場を踏ませて育て上げ、会社の維持存続をして欲しかった。 部下を人材にするか、あるいは人財に育て上げるかはトップの意向次第であり、会社存続に大きく関連する。
37年間の社長の努力に敬意を表します。
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