三鷹の森あんぱん |
トーホーベーカリーの建物の壁面には大きなパン職人の絵が描かれている |
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東京・三鷹市のトーホーベーカリーは、日商平均50万円以上の繁盛ベーカリーだ。日商10万円以下からスタートし、ここ10年間で急成長した。3代目オーナーの松井成和さんは、売れている商品についても、「もっとよくする方法はないか」と常に考え、ことあるごとに、バージョンアップを図ってきた。そうして磨き上げられてきた看板商品にはやはり、菓子パンや調理パンが多い。
三鷹の森あんぱん 140円 トーホーベーカリーでは、あんぱんは、もともと小倉あんとこしあんで2種類を作っていた。それなりには売れていたが、製造するパンの種類が増えてくると、売り場もそれほど広くないので、「あんぱんは1種類で勝負しよう」ということになった。それが「三鷹の森あんぱん」だった。 その結果、2種類作っていたときよりも、あんぱんとしての販売数量は増えたという。 「効率もいいし、焼きたても提供できるし、売上は増えるしで、いいこと尽くめでしたね」と松井さんはいう。 形は、背の高い円錐形に成形するようにした。「ベーカリーの商品には、背の高いものが少ないので、売り場で目立ちます。それと、ご当地あんぱんにしたくて、ネーミングを考えていたところに、ちょうど三鷹の森ジブリ美術館ができて、三鷹の森が話題になったんです。それで『三鷹の森...(中略)
【配合%】 強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥80 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 改良剤‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・4 生イースト‥‥‥‥‥‥‥4・5 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 ルヴァン種‥‥‥‥‥‥‥‥10 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥36 マーガリン‥‥‥‥‥‥‥‥10 ショートニング‥‥‥‥‥‥‥5 【工程】 ミキシング L4分M5分(マーガリン、ショートニング投入)L3分M7〜8分 捏ね上げ温度 26〜27度C フロアタイム 45分 分割 30グラム ベンチタイム 30分...(月刊ブランスリー2012年3月号に続く) |