入店して最初に目に入る位置の平台には季節商品、新商品、看板商品の「クロワッサンB・C・」が並ぶ |
デイジイの倉田博和社長と、9月にドイツから来日したマイスターのヤセミンさん(右)とアントニアさん(左) |
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試食を提供しながら根気強く定番化に務める - デイジイ
パンと菓子の垣根をなくした商品開発 埼玉県川口市を中心に7店舗あるパンとケーキの店「デイジイ」。川口市弥平の本店は160種類以上のバラエティー豊かなパンが客を出迎え、毎日600人ほどの来店客がある人気店。客単価は平均約1200円と高い位置で維持している。 その繁盛の鍵を握るのは、パンだけでなく、50種類以上の生ケーキと約30種類の焼き菓子の存在だ。 倉田博和社長は同店の強みについて「パンだけでなく、生ケーキなどの菓子も作っていることだ」と話す。生ケーキや焼き菓子などは、売上げ維持に効果的な新商品や季節商品の展開、フェアの開催などに力を発揮するという。ハロウィンなど、季節のイベントに合わせた商品展開がしやすいからだ。例えば、ハロウィンなら、かぼちゃをかたどったクッキーなど、一目見てハロウィンを実感できるような、わかりやすく、かつオーソドックスで受け入れやすい商品を売り出していける。 同店のスタッフはパンも菓子も両方作る。パン製造、菓子製造、販売の各部門をローテーションを組んで順番に担当している。 「パンと菓子の垣根は作らないようにしています。パン作りだけでなく、生ケーキのデコレーションだってできる職人になってもらいたいですね。洋菓子も作ることができれば、使える材料の種類も増えるし、アイデアの幅が広がりますからね」(倉田社長) 同店には、数々のコンテストで、農林水産大臣賞などを受賞したことのある「クロワッサンB・C・」(180円)という商品がある...(月刊ブランスリー2012年11月号に続く) |