「グヤーシュ」は「クネドリーキ」に絡めて食べる |
キャラウェイが2%とたっぷり入ったライ麦パン。チェコ人スタッフのアドバイスを受け、改良を重ねた本場の味。酵母はサワー種と白神こだま酵母を使用 |
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チェコ
パンを練りこんで作る「クネドリーキ」 「スパイスは、入れる量は多いけれど、辛くないし、日本人にも食べやすい味」と、チェコ料理店「cafe ano(カフェ アノ)」のシェフ、汐井里英子さん。 チェコの代表的な料理は濃い赤い色をしたシチュー料理「グヤーシュ」。色のもととなっているのはパプリカパウダーで、スパイスはこのほかにマジョラムやキャラウェイもたっぷり入れる。あっさりとしているが、深みのある味わいだ。 グヤーシュの付け合せとして、皿に一緒に盛られるのが「クネドリーキ」というパン。中華饅頭のような食感だが、茹でて作るので、ベーグルのように少し目が詰まっており、ふわふわしすぎない。そのため、グヤーシュなどのソースと絡みが良い。作り方は、小麦粉、牛乳、卵、塩、イーストで作った生地に、前日焼いて固くなった食パンを1センチ角位にちぎって加える。1次発酵をとったら湯をはった鍋に入れて20〜30分茹で、上面に浮き上がったら出来上がり。 生地を練りこむ際に食パンを入れるのは、「余って固くなってしまったパンを無駄にしないためでしょう」と汐井さん。クネドリーキはこのほかに、ジャガイモや、プルーン、干しブドウなどのドライフルーツを入れて作るものなど、種類が...(月刊ブランスリー2010年10月号へ続く) |