700坪の敷地に40台収容の駐車場を完備。店舗の外観は、暖色系の温かいイメージを演出 |
入り口から正面の位置には、大きな石窯が、売り場を向いた状態で設置されている |
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クーロンヌ龍ヶ崎たつのこ山は、敷地面積700坪、40台収容の駐車場完備の大型ベーカリーだ。同ベーカリーを運営するクーロンヌジャポンの鹿野大介マネージャーは「お客様に、ただパンを買って帰っていただくのではなく、感動して帰っていただくのが、私たちの目標です」と話す。 面している大きな通りから敷地内に入り、中庭のようなスペースを通って、入り口を開けると、まるでパンのテーマパークのような世界が広がる。中央に大きな平台があって、客らは入り口からすぐ左へ進み、左手にパンの陳列棚を見ながら、時計回りに平台の周りを1周して、入り口近くのレジに戻ってくるというシンプルな客道線だ。 入り口から正面の位置には、大きな石窯が、売り場を向いた状態で設置されていて、主にハード系のパンを焼いている。そのすぐ前には、石窯で焼いたパンの陳列コーナーがある。店内の客にとっては「パンの焼成実演」のような格好になっている。 店内の活気は、熟考されたこうした窯や什器などの配置効果に、そこで働く従業員のチームワークの取れたてきぱきとした身のこなしが加わって、初めて実現される。少し照明を落とした店内の雰囲気も相まって、パンのミュージカルを見に来たかのような錯覚に陥る。 「目標に向かって皆が一丸となれる仲間意識が大事なんです」と鹿野マネージャーは言った。 同ベーカリーでは、経験の浅いスタッフ1人に、より経験を積んだスタッフ1人が世話役兼指導役のような形で付いて、様々な課題を決めて、仕事をしながらマンツーマンでの指導を行う。1日ごとに課題がどの程度達成できたかを記録するノートがあって、経験の浅いスタッフは、自己採点して書き込み、それを世話役兼指導役のスタッフに渡してチェックしてもらう...(月刊ブランスリー2009年7月号へ続く) |