色鮮やかな「苺のデニッシュ」。ブランジュリKヨコヤマはヴィエノワズリーに力を入れている。 |
製造スタッフが勢揃い。左から2番目が横山さん。 |
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繁盛するかどうかは、商品力で決まる。しかし、演出にも力を入れる。
色とりどりのヴィエノワズリー
「ヴィエノワズリー類が全体の売上の25%を占めます。『お客様の求めるものを』と考えていたらいつの間にかそうなりました」 埼玉県川口市のベーカリー、ブランジュリKヨコヤマの横山暁之介オーナーシェフはこう話した。中央の平台には、「クロワッサン」(130円)、「ピーチメルバ」(220円)、「苺のデニッシュ」(220円)、「アマンドショコラ」(180円)など色とりどりのヴィエノワズリーが並んでいる。 デニッシュ生地やクロワッサン生地は、フランス産小麦粉や石臼挽き粉、高たんぱく粉など4種類の小麦粉をブレンド。2番生地はまとめて練って、タルト生地として使う。タルトは同ベーカリーの看板商品のひとつだ。3番生地も、パートフォンセとして使用したりと、無駄にしない。 ハード系は、バゲット(220円)、バタール(220円)、パンドカンパーニュ(440円)など定番商品ばかり約5品目。しかし、売上構成比は約20%と大きい。「伝統製法が常にベースになければなりません。蕎麦と同じで、粉本来の味が勝負なわけです」と横山さん。「ルバン・デュール」と呼ばれる種やサワー種も使用している。「イーストと種の役割をよく考えて、使っている」という...(月刊ブランスリー2005年5月号へ続く)
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