通り側の面が前面ガラス張りのBOULANGERIE KOCHU |
平台陳列がメインの店内。「陳列の効率は悪くなりますが、この方がいいと思いました」と木原さん。 |
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大きな通り沿いで、店の前に歩道があって、しかも通りに車を停車できること。
半年で売上を大きく伸ばした凄腕の持ち主
昨年11月、東京・杉並区に、BOULANGERIE KOCHU(ブーランジェリー・コチュー)がオープンした。JR阿佐ヶ谷駅を降りて、中杉通りを歩くことおよそ15分、右手にピンクとスカイブルーのストライプのテントが見えてくる。通りに沿って売り場が細長い形で、通り側の面はすべて全面ガラス張り。面積はおよそ8坪。店長の木原幸子さんは、「大きな通り沿いで、店の前に歩道があって、しかも通りに車を停車できることが物件を探すときの条件でした」と話す。 入店すると、パンの陳列台が、左右に広がり、様々なパンが陳列されている。手前が、顧客がパンを見ながら移動する細長い通路のようなスペースで、2人がすれ違える幅を確保してある。入店して左奥がレジだ。 木原さんは、渋谷区に本店を持つある有名ベーカリーで店長として、販売の指揮をとった経験を持つ。また、別のあるベーカリーの販売を担当したときは、半年で売上を大きく伸ばした凄腕の持ち主。 そんな木原さんのモットーは「製販一体」だ。「製造の人がいいパンを作ってくれて初めて販売ができます。製造の人が心を込めて、腕によりをかけて作った商品だから、その価値をお客様にわかってほしいしから、一生懸命になれるんです」。 陳列台には、「製造が心を込めて腕によりをかけて作った商品」がたくさん並んでいた。 「ブリオッシュソーシス」(160円)は、ブリオッシュ生地でソーセージを包み、タルタルソースをトッピングして焼き上げた商品。ブリオッシュ生地には、全卵とバター、そして少量のヨーグルトを練り込む。 「うちはブリオッシュがよく売れるんですよ」と木原さんはいった。 「パン・オ・トマト」(150円)もブリオッシュ生地を使った商品。円盤状にのばしたブリオッシュ生地に、トマト、ベーコン、トマトソース、チーズなどをトッピングして焼き上げ、仕上げにオリ・・・・・(月刊ブランスリー9月号へ続く!) |