売り場は2階部分まで吹き抜けになっていて、開放的な空間だ。2階部分の窓からやわらかな光が差し込み、パンをやさしく包み込む。 |
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「ここは劇場のステージです」
パン工房風見鶏は、JR武蔵野線の東浦和駅から徒歩約15分の住宅街の中にある。2階建ての建物の屋根にはシンボルマークの風見鶏が設置されている。 売り場は約12坪。2階部分まで吹き抜けになっていて、外の光がたくさん入るように高い位置に大きな窓が設けられている。 入店して、少し左に目をやると、ちょっとした演台のような場所があって、そのすぐ後ろに大きな窯がある。そこで颯爽と窯出しを行っていたのが、オーナーの福王寺明さんだった。 客が入ってくるたびに「いらっしゃいませ」、出て行くたびに「ありがとうございました」と声をかけながら、てきぱきと作業をする。福王寺さんは「ここは劇場のステージです」といった。 売り場の中央には大きな平台やサンドイッチ用のショーケースなどがあり、様々な商品が並んでいた。特にサンドイッチの品揃えが豊富で、華やかな感じ。 平台の周りの陳列棚にも、アイデアあふれ る様々な商品が所狭しと陳列されていた。 「人気商品は」と福王寺さんに尋ねると、開口一番に名前があがったのが、「王様のクリームパン」(170円)。バターロールの生地にカスタードクリームを少しだけ入れて、上にメッシュのデニッシュ生地をかぶせ、ホイロをとって焼成。粗熱がとれたら、「なめらかカスタードクリーム」(カスタードクリームと生クリームを混ぜ合わせたもの)をたっぷりと注入し、粉糖などで仕上げた商品...(月刊ブランスリー2006年6月号へ続く) |