パンの窯出しをする宮崎章さんの目は鋭かった。 |
くるみとレーズンを生地に練り込み、表面にごまをたっぷりとまぶした「フロッケンセサム」。 |
|
ここ3年ぐらいで、ようやくドイツパンが売れるようになってきた。
「夕食にパンを食べてもらいたい」
ドイツパンで有名な店が千葉県市川市にある。その名を「マインベッカー」。東京メトロ東西線・南行徳駅から歩いて約20分の場所。様々なデニッシュ類などが並ぶショーケースの後ろの陳列棚に、「フォルコンブロート」(535円、ハーフカット273円)、「ベルリーナラントブロート」(336円、ハーフカット178円)、「ボーネンブロート」(577円、ハーフカット274円)、「フロッケンセサム」(630円、ハーフカット273円)などのライ麦パンが並んでいる。「ボーネンブロート」は小豆が入ったライ麦パン。「フロッケンセサム」は、クルミとレーズンが入っていて、表面にはごまがびっしりとまぶしてある。 「ここ3年ぐらいで、ようやくライ麦パンが売れるようになってきました」。 オーナーの宮崎章さんはこう話した。 取材日は土曜日で、記者の目の前で、棚にたくさん並んでいたライ麦パンが次々と売れていった。 「週末は特にライ麦パンを買いに来られるお客様が多いんですよ」(宮崎さん)。かなり遠くから、決まって週末にライ麦パンを買いに来る客も多いのだという。 「ウチは対面販売なのですが、お客様にライ麦パンについて地道に説明してきたことが少しずつ実ってきたのだと思っています。『6枚切りの厚さにスライスしてください』と頼まれることもあるのですが、そんなときは、『厚くスライスするとぼそぼそしておいしくないので、7ミリぐらいに薄くスライスして、クリームチーズを塗り、さらにルバーブのジャムをのせて食べるとおいしいですよ』なんていう風にご提案させていただくんです」(宮崎さん) 顧客を集めてパン教室を2カ月に1回程度の頻度で開いているが、その際の昼食には、ライ麦パンと簡単な料理を出・・・・・(月刊ブランスリー6月号へまだまだ続く!) |