ソフトフランスの生地で、新生姜の甘酢漬けと、クリームチーズを包んで、アルファベットの「a」の形に成形して焼き上げた「新生姜のa(エー)」(160円)
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今年1月11日、東京・巣鴨のベーカリー「個性パン創造アルル」がリニューアルオープンした。 店長の林太郎さんは、創業者で父の林春二さんの長男で、今回のリニューアルを機に、同ベーカリーの製造を担当することになった。 太郎さんはこれまで、春二さんを手伝ったり、ベーカリーや洋菓子店などで修業を積んだりして、職人としての腕を磨いてきた。現在は、アルルの商品の7割程度は、太郎さんが新たに開発した商品で構成されている。 太郎さんは、「季節感を出しながら、日本の材料を使ったパンを作っていきたいと思っています」と話す。 例えば、自信作のひとつである「新生姜のa(エー)」(160円)は、ソフトフランスの生地で、小指の先ぐらいの大きさにカットした新生姜の甘酢漬けと、クリームチーズを包んで、アルファベットの「a」の形に成形して焼き上げた商品だ。 「最近まで修業していたベーカリーで、新生姜を使おうということになり、新生姜と何が合うかを考えているときに、その会社のレストラン部門の方から、『新生姜とクリームチーズはよく合う』といわれたんです。試してみたら、意外とよく合うんですね」(太郎さん) また、「ねぎ味噌くるみのU(ユー)」(160円)は、くるみを練り込んだソフトフランス生地をアルファベットの「U」の形に成形し、ねぎ味噌と生のねぎをトッピングして焼成する。 これらの商品は、「醤油煮ごぼうのR(アール)」とともに、店名の「aRURU」を表すというアイデアから...(月刊ブランスリー2009年5月号へ続く) |