親しみ溢れるパン工房HANAの店構え |
教室の生徒とイベントの打ち合わせをする田村洋子さん |
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パン生地は気ままです。そして、育むものです
京王線・多摩動物公園駅から徒歩3分の場所にパン工房HANAはある。「ホームメイドの無添加パン」を掲げ、15年以上営業してきた。 「お客様は、ほぼすべて顔見知りの方です。お客様の台所の延長といった感じで、それぞれのお客様のために私が代わってパンを作って差し上げるという感覚でずっとやってきました」 同ベーカリーオーナーの田村洋子さんはこう話した。 同時にパン教室も開いている。店舗の2階が教室になっていて生徒数はおよそ90人。パン教室を開ける場所を探していたところ、たまたま格安の広い物件を借りられたことから、パン教室に加えて、ベーカリーも開くことになったのだという。 「教室は楽しいですよ。生徒さんたちとパンを作る喜びを共有することができますから」と田村さん。 「パン生地は気ままです。そして育むものです。子供を育てるようなものです。私自身もそうですが、生徒さんたちは、みんな家族や友人のためにおいしいパンを作ろうとちょっと頑張ってるんです。みんなで生地を捏ねて、焼いて、パンができて、やったぜ、という感じですね」 そんな田村さんの感性が、ベーカリー運営にも存分に活かされている。「家族に食べさせたいホームメイドのパン」が同ベーカリーのコンセプトなのだ。 ある時までは、スタッフは全員女性だったが、およそ5年前、男性のパン職人を初めて...(月刊ブランスリー6月号へ続く)
パン工房HANA 東京都日野市程久保8‐48‐5、電話042‐593‐3136 |