店頭に「絹食パン」の大きな赤い垂れ幕がかかっている。 |
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JR南柏駅前で、20年以上営業を続ける焼きたてパンの店エンゼル。看板商品は、約5年前に商品化した「絹食パン」(1斤180円)。オーナーの鈴木秀弘さんは「創業以来、ずっと食パンに改良を重ねてきて、やっと満足できるものができたのが5年前でした。そのときに『絹食パン』という名前をつけて、改めて発売したんです」と話す。 小麦粉は、カメリヤと「銀嶺」という粉を使用。砂糖はきび砂糖、塩は湖塩を使用している。「余分なものをそぎ落として、毎日食べても飽きないシンプルな味に仕上げました。発酵時間を長くして深い味わいを出しました」と鈴木さんは語る。 3斤棒で1日30〜40本は焼く、同ベーカリーを支える大黒柱の商品になっている。 エンゼルがあるのは、JR南柏駅西口の駅前商店街だ。同駅近辺の人の流れは、6年前に、東口に大きなスーパーができて、大きく変わった。その後も、大型スーパーの出店が相次ぎ、エンゼルはそのたびに少なからぬ影響を受けてきた。 「大きなスーパーができれば、そこで一通りのものは買えるので、多くの人はそこで買い物を済ませてしまいます。スーパーができるごとに1割は売上が減・・・(月刊ブランスリー2006年10月号へ続く) |