オーナーシェフの杉窪章匡さん |
「365日」の外観。小田急線・代々木八幡駅徒歩1分の好立地 |
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食のセレクトショップ。職人が選んだ信頼の食材
「1つ1つの積み重ねが、365日を充実させる」「365日の食の積み重ねが、人の心と体をつくる」といった考えを持つベーカリー「365日(さんびゃくろくじゅうごにち)」。2013年12月、東京・代々木八幡に開店したこの店は、パンのみならず、オリーブオイルや塩、果物、紅茶、さらには食器やカトラリーも販売している「食のセレクトショップ」だ。 このコンセプトに辿り着いた理由についてオーナーシェフの杉窪章匡さんはこう語った。 「修業の過程で、ガストロノミーを追求した時期がありました。そこで食材の大切さをよく学んだんです。例えば有機野菜と言われるものでも、生産者によって味が全く違います。良い食材を追い求めながら多くの生産者と知り合い、良い品をつくる生産者から食材を購入することで、いいものだけを置いてあるお店をつくりたいと考えました」 食品に限らず、店の品は全て杉窪さんのセレクトだ。 同店はオープン以来、想定を超える人気を博しており、時折小雨の降る取材当日の夕方にも客入りはひっきりなし。6席あるイートインコーナーも満席だ。 杉窪さんは元々パティシエとして職人の道を歩み、24歳でホテルのシェフパティシエに就任、27歳で渡仏し、1つ星、2つ星のレストランで修業を積む。帰国後、更にパティスリーやブーランジェリーでシェフを務め、2013年に独立。 同年9月に名古屋のベーカリー「テーラ・テール」、10月に福岡のベーカリー「ブルージャム」などをプロデュースした経歴の持ち主でも...(月刊ブランスリー2014年7月号へ続く) |