パンの博物館のような売場。選ぶ楽しさやワクワクとした気持ちが湧いてくる |
パンデュース、米山雅彦氏の思いを引き継いだ熊田和弘シェフ |
|
関東に進出した「パンデュース」の味 素材や製法にこだわった独自の店鋪展開が注目を集める大阪のベーカリー「パンデュース」の米山雅彦シェフがプロデュースする新店がついに関東に現れた。その名は「キャニス・ミノール」。場所は、千葉県鎌ケ谷市内の新興住宅地に位置する新鎌ケ谷駅前に新しくできた商業ビルのMoisTourビルだ。同ビルのオーナーでミューミル(千葉県鎌ケ谷市)の小川智美社長が米山氏にプロデュースを依頼する形で始まった。2階のフレンチレストラン「キャニス・マヨール」とライブハウス「エムティー・ミリーズ」と同時に2月1日にオープンした。 北総、新京成、東武の3つの路線が交差するこの地域で、米山氏の思いを引き継ぐパンを生み出すのは、伝統的な製法によるバゲットやクロワッサンで有名な「メゾンカイザー」や、フランスのパン職人がプロデュースする「ゴントランシェリエ」などでのシェフの経験を経た熊田和弘シェフだ。 「この地域の需要に関しては、まだ模索中ですが、2月のオープン以来、食への意識の高い方達が予想以上に多くいるのではと思うようになりました」(熊田シェフ) 同シェフがそう話すのも実は、同店でパンと一緒に販売する高品質なコンフィチュールや乳製品にも動きが見られるからだ。 「少々値がはるので厳しいと思っていましたが、意外に売れています。高級嗜好一辺倒ではなくても、素材や味わいにこだわりをもたれている方が、一定の割合でいるのではと思いました」と熊田シェフは話す。 同シェフは「都心まで行かなくても、自分の家の近くで遊びたいという思いや、特別においしいものを食べたいという気持ちが満たされる場所としての需要が高まってきているのではないかと思い...(月刊ブランスリー2014年5月号へ続く) |