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ブランスリー電脳ちょっとだけ版
新商品意識調査 - 消費者アンケート [2014年3月号 消費者アンケート]

パン屋さんで、新商品は、どれくらいの頻繁で出してほしいですか?(回答者数281人、単位=人)
 「新商品意識調査」のテーマで、ネットアンケートを実施した。回答者に抽選で「パンセット」をプレゼントするという形で、ブランスリー報道社が運営するパンと菓子のショッピングモール、パン菓子・COM(http://pankashi.com/)の懸賞企画として実施し、大手懸賞サイトなどにも掲載し、回答者を募った。実施期間は、2014年1月1日から15日までで、281人から有効回答を得た。回答者の平均年齢は39・80歳。男女構成は、女性196人、男性85人。

アンケートから何を汲み取ったらいいか? 例えば...

新商品をうまくまわしていくには?
 人は誰でも「いつもと同じがいい」「前年と同様にやっていれば安心だ」というように変化を嫌う傾向がある反面、「いつも同じだと飽きてしまう」「マンネリは嫌だ」というように、変化を求める傾向も同時に持っている。
 新商品を出す頻度も、あまりに多すぎると、変化を嫌う本性が頭をもたげて、不安になってしまうだろうし、少なすぎれば、今度は、変化を求める欲求が顕在化して、刺激を求めていらいらしてしまうだろう。
 そのバランスがうまく取れるちょうどいいころあいの頻度があるとすれば、例えば、今回のアンケートで算出した「どれくらい数の新商品を出してほしいか」という質問に対する回答の平均値(月3・3品)ということになるのだろう。
 しかし、これはあくまで、今回のアンケートの平均値であって、店によって立地や客層が違うので、ちょうどいいころあいの頻度は変わってくるはずだ。自分の店の客の様子を見ながら、独自の判断を下していく必要があるのは言うまでもない。
 次に、どんな新商品を出したらいいかについて考えてみると、当然ながら、新顔である以上、まず見た目で好印象を与える必要があるだろう。アンケートの回答を見ても、「見た目で美味しそうとか、食べたいとか思わせることが重要です」(26歳女性、宮城県)などいった声は多かった。見た目で好印象を与えるのに有効な方法は、季節感を演出することだ。アンケートの回答の中にも、新商品に季節感を求める声はかなり多かった。
 新商品を継続的に一定の頻度で出していくとき、「新商品の中での変化」という問題がある。常に同じコンセプトで新商品を開発して出していけば、これが店の一貫した主張になり、個性にまで高められるケースもあるが、逆に、新商品がいつも同じようなものになってしまい、客の変化を求める欲求を満たすための新商品が、逆効果になってしまう可能性もあるだろう。
 新商品である以上は、新しいことが必須であり、既存の商品に対して新しいだけでなく、直前に出した新商品に対しても新しくなければならないだろう。
 その意味では、例えば、季節感、原材料の面白さ、色彩のインパクト、ストーリー性など、様々な切り口を用意しておいて、それらを順番に採用しながら、新商品を開発していけば、他の新商品と比べた時の新しさも、比較的無理なく維持できるかも知れ...(月刊ブランスリー2014年3月号へ続く)

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