店主の原浩介さん(右)と、販売スタッフ。原さんは、ベーカリーでの修業経験のほか、洋食店での接客と調理の経験もある |
フェラーリの赤をイメージした外装の店舗。電車の車窓からもよく見える |
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JR横浜線で横浜駅から一駅の、東神奈川駅からすぐの「Pain de U(パン ド ウー)」は、その横浜線の線路沿いに佇む。 店主の原浩介さんは、スポーツカーの赤いフェラーリが好きなことから、同店の外装を赤色にした。鮮やかな赤色をまとった同店は、電車の車窓からもその存在を見つけることができる。 営業時間は、朝8時から夜7時までだが、夜の閉店間際に買いに来る人がかなり多い。 「電車を降りて家路を急ぐ方が寄って下さります。なかでも、仕事帰りに保育園までお子さんを迎えに行く母親が、その途中に寄っていくというケースが目立ちます」(原さん) そのため、閉店間際まで最低20品目は揃えるようにしているという。 「近くのスーパーや駅前、駅ナカにも、遅くまで開いているベーカリーがあります。こうした環境の中で、わざわざ当店に寄ってくださるということを考えると、閉店するまでバラエティー豊富に揃えておく必要性を感じます。せっかく来ていただいた方をがっかりさせたくありません。閉店間際でも、選んで買っていただきたいと思っています。そのために、ある程度のロスは覚悟しています」(原さん) 一方、朝の開店早々に来店する客も多くいる。客層は夜とは異なり、年配者が大半を占める。 「朝、ほぼ毎日来て下さる方は、その日の朝食用に購入されていきます。たくさんではなくて、パンを2個とドリンク1本といった風に、1食で食べ切れてしまう量です。このような買い物をされる方には、『あんぱん』(130円)が人気です」(原さん) そして昼過ぎも、客足は途切れない。午後3時から4時の間は、近くの専門学校生の利...(月刊ブランスリー2013年11月号へ続く)
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