ひきつづき おひなさま!!!カテゴリ:ノンジャンル/2009年02月24日 Posted by yuikobo
お雛様のお飾りに色づいて、色々なところで鮮やかな赤色や桃色、黄色などが気持ちよく目にはいるようになってきた。

先週末、お客様とのお打合せでご自宅に伺ったときのこと。

「この天井から吊るされているのは何ですか?」

『これは“吊るし雛”っていうんだよ。』

そもそも、伊豆の稲取の地域で昔から伝わるお雛様らしい。
そのお部屋の宙に舞う、様々な飾りに目をうばわれて打合せところではなく、お茶菓子をつまみながら、そのお雛様の話題に話がはずむ。

「五人囃子の太鼓や笛やツツミもあるんですね」

『これはおめでたいときに奏でるものなので、幸多きことが増えますようにという願いを込めてなんだよ』

「鯛もいますね。縁起物だからですか?」

『眺めているだけで気持ちが弾むじゃない。』

「桃や柿などの果物もあるんですね」

『柿は“柿赤くなれば医者青くなる”ということわざ通り、滋養という言葉の意味があるの。
桃は“我が子が幸せになります様に”との切ない親心をこめての果物なんんだよ。』

ほんとうに色々な縁起物がお部屋の空気を変えてにぎやかに演出している。
玉手箱をあけた瞬間のように、いろいろな縁起物が目に飛び込んでくる。
なんだか、心に春の音色がひびき、少し暖かさを感じた。


「この唐辛子は何ですか?」

『悪い虫がつかないようにね。このごろオレオレ詐欺なんてあるじゃない。少しでも悪い虫がつかないようにね、願っているんだけど・・・』

悪いニュースも吹き飛ばしてしまいそうなその“吊るし雛”
日本文化の一つにふれた瞬間でした。


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