風鈴祭り 〜星耕硝子〜 | カテゴリ:季節と催しもの/2009年07月09日 Posted by yuikobo |
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7月17日〜20日で開催する結工房発『世田谷風鈴祭り』 今回紹介しますのが、“星耕硝子さん”
今回の企画のコンセプトとして世界中で問題視されている私達の住む地球環境についてどうこれから身近に据えて考えていくことができるかということ。 自然破壊の問題、温暖化の問題、食糧難の問題、などたくさんの重要な問題を抱えています。
今、やっと、建築にしろ、車にしろ、自然にしろ、原点を見つめなおす論議が持ち出されるようになった状況です。 もっと地球環境の中に自分がいることを見直して、今、何ができるのか、一人一人が考えていく必要があります。 そこで“リサイクル”という視点に工藝の視点を据えている“星耕硝子さん”に協力を頂く事ができました。
写真はリサイクルガラスを用いたガラスのピッチャーで手を触れるとそのぬくもりを肌で感じることができます。ガラスの素材が持つシャープであり、透明感から放たれるその透き通った気品、従来のそれらの印象を一新したその星耕硝子さんの作品には、着飾らない素朴の中で主張するぬくもり・暖かさを感じます。
一般的にガラス職人さん・作家さんはリサイクルガラスを使用することを拒みます。それは工芸用のガラスと違いガラスの原料そのものの硬さにあります。 スーパーマーケットで置かれている醤油やお酢の瓶は工業用で大量生産されるため、ベルトコンベアの上ですぐに固まり立たないといけなく、非常に硬い性質をもっています。そのため、炉で溶かし、吹きかたどった後の素早い作業が必要となります。よって色をつけたり、さまざまな立体を形成したりするのが困難となります。
その上、リサイクルガラスを用いるということは集めて、ラベルを剥し、きれいに洗う。というような下準備の手間が必要以上にかかります。
「健康で、無駄がなく、真面目で、威張らない」 工房の中に手書きで書かれたこの言葉が星耕硝子 伊藤さんの肩ひじの張らない姿勢をよく表している言葉と感じます。
是非、結工房にて星耕硝子さんの自然で、ゆっくりな時間を感じさせるぬくもりの持った作品を手に持って感じてください。
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