東京は本日、5年ぶりの大雪だそうだ。
大人になって、雪への思いをずっと忘れていた。寒いし、道はすべるし、朝の通勤が大変だし...
今日、ふと会社のあるビルから外をみて、屋根に雪が積もっていて、灰色の空からは、雪がたくさん降ってきて、そして、頭の中に、子供の頃の雪のシーンがフラッシュバックした。
子供の頃、雪が降り続くと、何か特別な感じがした。昨日まで茶色と緑の畑だったのが、一面真っ白の世界に変わっていて、なにかとてつもなく大きなものに抱かれている感じがして、とてもワクワクするけれど、どこかで少し恐かった。
考えてみると、自然の表情が変わるとき、一種の興奮を覚えていたような気がする。台風が近づいているとき、木々が大きく揺れるあの感じや、雷が鳴り響いているとき、電気を消して家の中でじっとしているときのあの感じ...
よく分からないけれど、この世に生をうけたことに対する畏敬の念というか、なにかそんなものを感じていたような気がする。
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