12月は比較的穏やかな天候が続いていて、気温は低いものの風があまり吹かず過ごしやすい日々でした。 ところが帰国の一週間前くらいから急激に冷え込み、朝は−10℃まで下がる日もあり、この気候が本来の12月のものとのことでした。しかしながら風は相変わらず穏やかで、深々と厳かに積もっていく雪景色も素晴らしく、最後にアルザスの別の表情を垣間見れたのは良かったと思っています。 そのような気候も帰国前日になるとさらに厳しさを増しフランス全土で交通マヒが起こるほどにまでになってしまい、飛行機も欠航が相次いでいるとのことで、私たちの便もどうなるか分からない状況でした。 帰国プランはストラスブール空港からパリのシャルルドゴール空港まで地方便で一時間程のフライト、その一時間後に国際線で成田へ。 当日、ストラスブール空港に着いてみると案の定遅延と欠航が多く、私たちの便も一時間遅れとのことでしたがとりあえず飛ぶということで一安心。あとは成田行きがどうなるかというということでとりあえずパリへ。フライト状況の掲示板は拍子抜けするほど順調でほとんど遅延もないほどの運航状況でした。 一時間の地方便の遅れはあったもののほぼ予定通りの帰国。颯爽と国際線のゲートへ入り出国手続きを済ませ手荷物チェックへ。ところが私たちの便は既に飛び立ったとの係員の一報。「えっ、そんなことってあるの?」。空港間で遅延状況に応じたフライト時間調整なんてフランス人はしないのでしょうか? 文句を言っても仕方ないので空港の近くのホテルをとってもらい、おとなしく一泊。翌日、三時間程の遅延はあったもののなんとか帰国。しかしほっとしたのも束の間、「スーツケースを飛行機に乗せ忘れました。」とアナウンスが。言葉もなく手続きを済ませ帰宅。これも旅の思い出の一つとして深く心に刻まれました。スーツケースは三日後に自宅に届きました。
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