今週、建築士の定期講習で横浜駅西口に行ってきました。建築士試験の勉強をした学校でもあり、15年ぶりくらいで当時を思い出しました。
平成18年12月に公布された新建築士法により、建築士事務所に所属している建築士は、3年に1度必ず「定期講習」を受講する義務が発生しました。
「建築士事務所に所属する建築士」という表現がポイントで、 「医療機関に所属する医師」 「教育機関に勤務する教師」 のように、資格を使って仕事をしている現役の人だけが対象ということです。 資格を取得するときに、「更新のない一生の資格」としているので、資格だけをもっていて、仕事してない人は、講習受けなくてよい、 との制度です。 社会の制度をつくる人たちは、いろいろ考えるものです。
この建築士の「定期講習制度」ができたのは、 平成17年に発覚して社会問題になったA元建築士の構造計算書偽造問題が原因です。 講習テキストの1ページ目1行目に 「平成17年11月に表面化した構造計算書の偽装事件は、国民の…」 とはっきり書いてました。
自分の仕事を「生活の糧」だけの目的にし、プロのプライドを捨ててしまった悲劇です。 1人の建築士が犯した罪が原因で、 国民の建築に関する安心を脅かし、しいては国の法律までかえてしまいました。 こうして、社会がまた少し窮屈になってしまったようです。
実際には、今回の「定期講習」で学びなおしたこともあって、勉強になりました。 でも同じ勉強するなら、 「宿題」出されるより、 「自由研究」をがんばりたいです。
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