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国産小麦粉のパンは、細々と稼ぐのではなく、大きく稼ぐ商品になりつつある [2015年7月号 消費者アンケート]

あなたは、パンに使われている小麦粉が国産か外国産かについて意識していますか?(回答者数848人、単位=人)

あなたは、国産小麦粉のパンを食べたことがありますか?(回答者数848人、単位=人)
 今回のアンケートでは、国産小麦の粉を使ったパンについて、消費者がどのような意識を持っているかについて調べてみた。
 今回はいつになく、導き出されるべき結論は単純明快のように思える。つまり、「国産小麦粉のパンは、若干の割高感を埋め合わせるに十分な商品価値があり、ターゲット層も十分広い」ということだ。
 まず、国産小麦は、国内で栽培されていることに対する安心感がある。アンケートでは、「外国のように大量に作っていないので農薬とかが少ない気がする」「信頼感や安心感がある」「国産は気持ち的に安心して口にできる」などの声が聞かれた。
 また、「香ばしくておいしいパンができる」「ふんわり感があります」「パンの食感、香りが違う気がする」などの声も聞かれ、味や香りの面で評価する人も多かった。一昔前は、国産小麦粉というと、パンには向かない小麦粉の代名詞だったが、現在では、パン向けの小麦の様々な品種が開発され、国産小麦粉のおいしいパンが数多く作られるようになった。今回の本誌特集企画で取材したベーカリーでは、国産小麦粉の品質が大きく向上していたことに感動し、店の品揃えを、すべて国産小麦粉のパンにかえるべく、準備を進めているという。
 一方、「国産小麦粉のパンの悪い点」としてあがったのは、「価格が高い」という声がほとんどだった。しかし、国産小麦粉が外国産小麦粉の3倍近い価格の時代と比べたら、国産小麦粉の価格は、劇的に下がっているのも事実だ。
 「流通量の少なさ」を指摘する声も多かったが、「パン用小麦の国内生産量は、ここ5年ぐらいで5倍近くになっていて、直近では10万トンまでに増えている」(製粉会社幹部)ことから、以前のように「国産小麦粉のパンを作りたくても国産小麦粉が手に入らない」という状況は考えにくくなっているようだ。
 では、リテールベーカリーは、国産小麦粉とどう向き合っていけばいいのだろうか?
 まずは、小麦粉に限らず、国産の食品素材は、外国産のものに比べて、消費者に対する「安全・安心」という側面からの訴求力が高いということをおさえておくべきだ。そして、国産小麦粉のパンの味や香り、食感についても、一定の割合の消費者から評価されているということもおさえておきたい。
 いくら、消費者から求められている商品でも、それを作る際に、生産者側に過度の不都合があるのでは、持続不可能となってしまうが、国産小麦粉の製パン性が悪いというのは過去の話であるということは、多くの専門家の一致するところとなっている。
 こうしたことを考えると、国産小麦粉のパンは、品揃えに加えるべきだ。しかも、脇役としてではなく、あわよくば、店の看板商品となり得るような主役候補として、品揃えに加えるべきだ。
 専門家の話や、農水省のパン生産量の統計などから推測して、日本のパン用小麦粉の年間使用量を仮に150万トンとして、国産のパン用粉の流通量が10万トンとすれば、パン用小麦粉の国産の割合いは、全体の15分の1ということになる。
 この数字をどうみるかだが、ごく一部のマニアックな人たちのための限られた市場ではもはやないが、かといって「パンといえば国産小麦粉」といえるほどの量でも当然ない。
 ただ、国産小麦粉のパンの市場は、大手が参入できるだけの規模になっているのも事実だ。リテールベーカリーとしては、以前のように「国産小麦粉のパン」というだけでは、もはや差別化にならず、国産小麦粉のパンの中で、どう差別化を図っていくかが重要になっていることを理解しておく必要があるだろう。国産小麦粉のパンは、細々と稼ぐのではなく、大きく稼ぐ商品になりつつあると言え...(月刊ブランスリー2015年7月号へ続く)

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